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敷地と家の関係性

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  家づくりを始めて、 SNS や住宅雑誌を見たり、 モデルハウスや見学会に足を運び、 たくさんの家に触れていると、 実現したい様々な要望が どんどん積み重なっていくことと思います。   しかし、間取りは要望だけで決まるのではなく、 実際は、その土地の環境に大きく左右されるため、 土地を無視したままで要望を固めていくことは、 決してオススメ出来ることではありません。   そうしてしまうことによって、 逆に住みにくい家が出来上がってしまう 可能性が高くなってしまうからです。 また、無駄なコストが余分にかかる可能性が 高くなってしまうからです。   それゆえ、 “ 間取りは環境に合わせてつくるものである ” という基本原則を、 絶対に忘れないように覚えておいていただければと思います。   おはようございます。 SIMPLE NOTE Nago Studio 伊野波 です 。   例えば、あなたが、 南全面にリビングダイニングキッチンを配置したい・・ そして、南に大きな窓をつけたい・・ という要望をお持ちで、 その実現が家づくりの絶対条件だと仮定します。   しかし、すぐ南に家が建っている土地に 家を建てないといけないとしたら? まず考えられることは、 そもそも日が充分に当たらなくなり、 南にリビングをつくったにも関わらず 家が薄暗くなってしまうということです。   また、その土地は、 すぐ南に建っている家の裏口や裏面が見えるため、 いつも過ごすリビングの大きな窓から見える景色は、 散乱したゴミや、換気扇や窓から垂れる汚れやコケ、 エアコンの室外機や給湯器といった 生活感に溢れたものばかりになってしまうため、 それを隠すためカーテンを閉めざるを得なくなってしまい、 さらに家の中を薄暗くすることになります。   では、南に家が建っていなかったり、 あるいは建つことがない土地であれば、 その要望の実現は問題ないのでしょうか?   この場合、日当たりを阻害するものがないため、 一見、南につくったリビングには、 日光がサンサンと降り注ぐように感じます。   しかし、リビングが外から丸見えになってしまうとしたら、 それを防ぐために、 カーテンを閉めた状態にせざるを得なくなるし、 おそらくこの先ずっと、 そのカーテンを開けることが出来ないかもしれません・・・   それゆえ、その条件が